世界のバイオエネルギー市場においては、顧客も規制当局も、木材のカスケード利用のような循環型経済原則を気候変動対策目標を達成する要と考えています。特にアジアと欧州連合がその良い例です。日本のクリーンウッド法、そしてFIT制度(固定価格買取制度)ならびにFIP制度(フィードインプレミアム制度)は、価値の高い木質材料を長寿命製品用とし、残材のみをエネルギー用途にすることが重要であることを明示しています。欧州連合の再生可能エネルギー指令(REDIII)は、木材のカスケード利用及び市場の歪みに対する防御策を要求しています。カナダの木質ペレットの生産体制は、こうした期待にまさに応えるもので、ペレット以上の価値を生み出す用途のない材料から再生可能かつ低炭素のエネルギーを作り出します。